自社や店舗の集客、顧客とのコミュニケーションの媒体として、インターネット上に記事を書き込むブログをやられている企業様も多くなりました。
定期的に毎日更新することで、発信力はどんどん大きくなっていき、アクセスが集まることで顧客とのつながりを深められるブログに育っていきます。
しかし、非常にもったいないことをしているブログが散見されます。
立ち上げの段階だけ力を入れて更新をしていますが、数か月もすれば更新は止まってしまい、気づけば年末と年始の挨拶だけで終わっている・・・というような幽霊ブログが目立ちます。
こうした企業様に話を聞くと、ある共通した問題点が明らかになってきました。
- ブログをやったけどアクセスが集まらなくて辞めてしまった
- 更新できる人が居なくて途切れ途切れになってしまった
- 更新するネタがなく何を配信すればいいか分からなくなってしまった
多くのケースではこのどれかに当てはまり、ブログの更新がストップしていたのです。
今回は、ブログを毎日更新する上で壁となる3つの問題点を解消し、アクセスを集めてユーザーの流れを作るためのコツをまとめていきます。
ブログのアクセスはすぐには集まらない!最低半年は続けるべき
そもそもなぜブログをはじめようと思ったか?
話を聞けば、「ブログ経由でバンバン問い合わせが来ると聞いた」「毎日すごいアクセスが集まって売り上げが増えた」というような、うまい話を人から聞いて始める人が圧倒的に多いですね。
確かにネットは日本中の人が見ていますから、うまく育つと膨大なアクセスが集まります。1アクセス=1人のユーザーですから、100アクセスでもあれば1日100人の見込み客が、あなたのネット上の店舗を訪れているのに同義です。それだけブログについて、美味しい話が溢れているのも事実。
しかし、世の中甘くありません。
ブログでは目安として、3か月から半年はアクセスなど集まらないものと考えておいてください。
ブログ=作りたてのお店 と考えると分かりやすいです。
まだ形を出したばかりで、商品もサービスも数が少ない。情報を教えてくれる店員もいない・・・そんなお店には人は入ろうと思いませんし、検索エンジンもピックアップして表示しようとは思わないですね。
継続して情報を積み重ねていき、徐々に大きくしていくことで評価が高まってきます。始めて1か月や2か月で劇的な変化を求めないこと。記事を積み上げることを意識して、毎日は難しくても定期的な更新は必須となります。
人がブログを訪問してくれた時、他にも役立つ情報がたくさんあると、様々な記事を見てくれるようになるでしょう。検索エンジンはこうした人の行動もデータとしてストックしていると言われています。長く滞在し、多くのページを見てくれるブログであれば、役立つ情報や訪れた人に興味ある情報がたくさんあるのだろうと、露出を高める評価のポイントの一つになっているのです。
あらかじめ記事をまとめておいて、1日で一気にドカンと投入!という手もあるにはありますが、まとめて投稿するよりは毎日更新していく「動き」があるブログの方が活気がでます。一気に更新してそれ以降ネタ切れしてしまうくらいなら、毎日コツコツと続ける方が評価は上がるものです。
ブログを定期更新するには担当者とルーチン化が必須
毎日更新することって、想像以上に過酷なものです。1日1記事でいいといっても、それができないので多くのブログが成功できていません。
社員や従業員にブログを更新させるときにやってはいけないことでもまとめていますが、誰が、何のために、いつ、どれくらいやるのかは最低限決めておかなければ続きません。
まず目的がはっきりしなければ書くネタに困ります。小規模所帯であればよほど問題になりませんが、従業員が10人を超えてくればそれぞれ持っている情報が異なればスキルも変わってきます。
お金をあまりかけないとは言っても、最低限初動で時間はかけるようにして、なぜブログをやるのかという意識付けをしていくことで盛り上げていく必要があります。
その次はルーチン化。例としては、定期的に発信する雛形を用意しておいて、ネタを当てはめるだけのパターンを用意してもいいです。
- 〇〇が入荷しました
- 〇〇を納品しました
- お客様の声を紹介
- 季節の役立ちネタ
- 新情報が出ました
- リニューアル情報
など、こうした記事の場合はこういうパターンで書く、という例を出しておくことで、汎用的な記事の更新であれば複数の担当に割り振ることもできます。
カッチリしたプレスではなく、ユーザーに近い目線で情報を書けるのがブログのメディアですから、別途企業のフロントサイトがあればそちらの更新と連動させてもいいですね。
更新するブログネタは当たり前のことでもいい!
すでに優れた情報があるからいいや・・・ではなく、専門的な見地のあるあなたが発信する情報に価値があるということです。
すでにネット上には山ほど情報が出ており、分かりやすく膨大なコンテンツをため込んだサイトもあります。そんなサイトがあるならば、恐れ多くてあえて記事を書く気にもならないと、委縮してしまっている人が本当に多いですね。
でも、あなたのお客さんに知っておいてほしい情報であれば、すでにネット上にある情報であっても分かりやすく記事にまとめて上げることが大切です。
すべての人が、あなたの中で当たり前と思っている情報を知ってるわけではありません。わざわざ情報を調べようとしない人もいるでしょうし、大きな情報サイトをすべての人が見るわけではありません。
あなたのお客さんに必要な情報を、あなたの言葉で書いて発信してあげることが大切。「何をいまさら」というようなネタでも、人はモノを忘れますから繰り返し伝えて上げることも大事なのです。
ネタを狭めることだけを考えるのではなく、もっと気持ちを楽にして、よその媒体のことは一旦考えずに、自分の顧客に役に立つ情報を書くようにしましょう。
まとめ
- ブログは継続することで1のアクセスが積み重なる
- 目的を共有して日課・ルーチン化する
- 自分の顧客が必要な情報を自分の言葉で伝える
途中で更新が止まってしまったり、ネタが切れて何を書けばいいか分からないという場合は、もう一度顧客視点で振り返ってみましょう。
インターネットの世界は複雑です。しかし、yahooがすべての検索需要を網羅しているわけではないし、巨大な企業のサイトがあらゆる人に役立つなんてことはありえません。
あなたが発信する情報を、あなたの言葉で聞きたい人に伝えること。変に気負わず、継続して更新していくことで大きな実が実るのがブログであると考えてください。